2009年2月、龍吟は店内を全面改装致しました。
和の伝統建築技術を組み合わせた新たな試みとして、それぞれの装飾や調度品にもテーマを持たせ、よりクリエイティヴで落ち着いた空間をご提供しております。
- 龍吟の “龍” について
- 龍は古来より邪気を祓い幸運を招く神の使いとして、古くから人々に愛され、日本古来の建造物には多くの龍が祀られ、お寺やお城の中にも沢山の龍が描かれております。
十二支の中で唯一想像上の生き物として龍が選ばれているのも縁起を担ぐ象徴としての現れであると思われます。
龍吟ではシェフ山本 長年の収蔵品である龍の大皿を、この改装を機に店内に展示する事に致しました。店内を彩る装飾であると共にアートコレクションの展示、そして“龍”という一つのテーマを内装と店名由来の象徴として設けました。
ギャラリーの様な雰囲気を店内全体で醸し出しております。
ここにある22枚の龍の皿は全て景徳鎮の物です。
日本の古伊万里、九谷、京焼 等にも多くみられる龍の絵付は元来景徳鎮を代表する 絵付であり、日本の陶芸にも多大な影響を与え続けて来ました。
龍の絵付はどれも完成度が高く、威風堂々としていて愛らしくもあり、シェフ山本の料理と共に店内の龍の絵皿も同時に楽しんで頂けましたら幸いでございます。
- 店内を囲む “壁” について
- 「龍は竹林に身を潜め 吟ずれば雲が起きる」という言葉があるように “龍” と “竹” は非常に相性が良いとされているようです。
そこに “飛雲” の和紙を張り合わせました。和紙は日本の伝統、越前和紙の中から特に「飛雲」 の技を今に伝え、無形民俗文化財の指定を受ける岩野平三郎氏に龍吟の為だけに製作して頂いた飛雲和紙を壁全面に配しました。 この和紙と枯竹を組み合わせる事で龍の絵皿をより映し出すことが出来ました。
日本古来の和の伝統技術を組み合わせることで古くて新しい、そしてそこに物語をもたらした空間を実現する事が出来ました。
- 龍吟のテーブルについて
- テーブルには波模様の銀糸を編み込んだ黒いクロスを使っています。日本料理において“より自由な“器”使いをしてみたいという思いから料理と器をはっきりと鮮やかに映し出すこのクロスを使っています。そしてもう一枚 “龍” や “琳派”をテーマとした京都、西陣織りのセンタークロスが各テーブルごとに掛けられています。古伊万里の龍絵皿を位置皿として配置し“和”を演出してみました。
そしてもう一つ。
食事中の椅子の座り心地は重要です。龍吟では無垢の木の温もりを生かした WOOD YOU LIKE COMPANYのハイバックのBISHOP CHAIRを使っています。座り疲れを抑え背中を楽にしてご利用頂けます。
- 龍吟の “龍の絵” について
- 店内に描かれている大きな龍の水墨画。店名の由来である“龍吟雲起”の画はシェフ山本が友人を介して知り合った画家の佐々木啓成氏に依頼しました。
佐々木氏の描く躍動感に満ちた数々の絵にシェフ山本が感銘を受け「この方がもし龍の絵を描いたらどんな作品になるのだろう」と未知の期待を募らせ、佐々木氏に直接その思いを伝え、全てを託して一枚の絵を描いて頂きました。
370cm×90cmの“龍吟雲起” の大画はこうして完成しました。
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